2012年1月8日日曜日

2011年12月29日木曜日

日本で女性のダイバーシティを考える上での基礎資料3つ

今年の4月頃から、女性のダイバーシティマネジメント支援団体のJ-Winの企業メンバーとして、他の企業からいらしている方々と共に活動しています。
活動に当たり、基礎知識がないので折に触れて勉強するようにしていたのですが、私の見た限り、下記の3点があれば相当量はカバーできるように思いましたので、備忘録代わりに書いておきます。

1. 「論争 日本のワーク・ライフ・バランス」山口 一男、樋口 美雄編

2007年のRIETI政策シンポジウム「ワーク・ライフ・バランスと男女共同参画」の内容を基にした本。背景、問題点、解決案、根拠がコンパクトにまとまっていて大変素晴らしい。他にも何冊か見たが、日本の現状を知るにはこの本1冊を読むのが一番良いと思う。
以下、面白かった点を順不同で箇条書き。
  • 現在の「男女共同参画」はあくまで、従来の画一的な男性の働き方に女性を合わせようとしている措置で、ニーズとギャップがある
  • 差別されると知っている者は自己投資のインセンティブを失い、逆に優遇されると知っている者は自己投資のインセンティブを増す。結果として優遇される人が自己投資により生産性が高くなり、最終的に差別が合理的かのような結果を生む(コートとラウリーの理論)
  • 夫の労働時間(通勤時間含む)が短く、家事分担率の高い世帯の方が妻の就業率も、2人目以降の出産希望率も高い
  • ワークライフバランス推進により業務内容の見直しが行われることで生産性が高まり、企業収益が向上する企業が増えている
タイトルこそワーク・ライフ・バランスだが、「多大な訓練費用をかけて育てた熟練者の夫をこき使う代わりに専業主婦の妻ごと養う」という従来モデルが強固にある日本において、それと違うバランスを認めることについて議論するということは、結局ダイバーシティについて話をしているに等しいと思う。

2. "Women Matter", McKinsey

最新版は 1,500 人の世界中のビジネスリーダーへの調査を基に作成。経年で見ていくこともできるかもしれないけれど、各回フォーカストピックが違うように思える。例えば Women Matter 3 (2009年) などは、女性リーダーが男性より優れている点とそうでない点を比較しており興味深い。

ちなみに McKinsey Quarterly には Women & Leadership というセクションもある。

3.Gender Equality and Development Department, OECD

日本と海外の比較の統計が出されるときはたいてい「OECD調査」と書いてあるように思う。どこの資料も「OECD調査」としか書いていないが、おそらく上記の部門の調査だと思われる。

おまけ:日本での「技術系」女性のダイバーシティ

ちなみに私はJ-Winでは「技術系分科会」というところに入っているのですが、内永ゆかこ理事長によれば、男性と女性で考え方が違うだけではなく、技術系の女性とそうでない女性でさらにまた違うそうです。抱えている問題は似ているが、問題へのアプローチ方法が全然違うのだとか。
この点に関しては Society for Women Engineers などの資料などを読めばあるのかもしれませんが、また、情報工学分野の場合は IEEE Women in EngineeringACM-W の資料に何かあるかもしれませんが、まだ勉強が足りていないので何とも言えません。

また、これも内永理事長が仰っていたのですが、昇進も「ゼネラルマネージャーは今後のポテンシャルを考慮されるが、技術系はこれまでの成果を評価される」と違いがあるとか。これによって、研究開発系は他の職種よりアファーマティブアクションを効かせづらくなっているようです。
今の職場も、私が今まで働いてきた企業・部門の中では一番多様性があるように思いますし、私にとってはとても居心地もいいのですが、そもそも数が少ない中で採用基準を変えない、ということですから、女性エンジニアの採用には苦労している模様です。

ハワイ (2011年)

ハワイはいろいろなものがコンパクトにあるので、余裕のあるおうちが家族で旅行するのに良いのは良くわかる、と思いました。
ハナウマ湾でシュノーケリングして、日立のこの木なんの木を元ネタを見て、ダイヤモンドヘッドに登って。シーウォークやバナナボートして、アラモアナショッピングセンターなどでお買い物して、実弾の射撃して、という。

写真はGoogle+に。

2011年12月10日土曜日

デンマーク・コペンハーゲン (2011年)

トランジットついでに立ち寄り。
ストロイエはちょっと心斎橋筋商店街っぽい。国立美術館はいまいちでしたがデンマーク国立博物館とローゼンボー城は面白かったです。金細工が昔のものから多く残っていたこと、絵画の中に戦争に勝った勇ましく高揚している絵や辛そうな絵が全然なかったことが気になりました。
Google+携帯百景に他の写真。

アイスランド・レイキャビク (2011年)

これも2泊だけど正味丸2日いなかった強行ツアー。その割には、見れない可能性が高いと思っていたオーロラは着いた日の夜に見れたし(オーロラレベルが低かったのでしろくもやっとした何かだったけど)、ゴールデンサークルのツアーも凍りながら流れる滝や間欠泉(周囲には凍った飛沫によって面白い模様が出来ていた)、プレートの境目など色々面白いものが見れたので良かったです。
行きしの飛行機で、デンマーク在住でよくアイスランドに出張に行かれる、という日本人の方と隣り合ったので色々教えて頂きました。
  • スリル・フラッカルというレストランがアイスランドで一番おいしい。
    ⇒ここは本当においしかった。おすすめ。メールで予約できます。
  • アイスランドの空港からレイキャビクの街中までバスで2500クローネ。街中まで大きなバスに乗って運ばれてから、それぞれのホテルに行く小さなバスに乗り換えて、おろしてくれる。街から空港に行く際も、ホテルに頼んでおけば、同様にホテルからピックアップしてくれる。朝の4時5時から運行しているので空港への行き来にタクシーを使う必要はまずない。
    ⇒これも本当。
  • フィッシュ・マーケットというレストランが魚が日本人にも食べやすい。
    ⇒…と言われたけど個人的にはあまり美味しくなかった…ごめんなさい…。英語をしゃべるスーツのお客さんが多かったので、欧米系?からの出張の人とご飯を食べるのに使われる店なのかな。内装も、外国人向けに和のテイストを出しました、みたいな六本木にありそうなレストラン。
  • 66°Northの服が温かい。シルバーアクセサリーがいろいろあって楽しい。
    ⇒結局買ってないのですが、シルバーアクセ好きの人は実際面白いと思います。66°Northの服は本当にどこにでも売っていた。
他にはホテルのシャワーは温泉だったり、温泉を利用したグリーンハウスでトマトやキュウリ、バナナを作っているという話も面白かった。行く前には「Bjorkが最大の産業の1つらしいよ」と冗談半分で言われたのですが、30万人しかいない国ですから十分にあり得ると思いました。

今回は状況がわからなかったのでツアーとホテルを代理店に頼んだけれど、ホテル、航空券(アイスランド航空がほぼ独占だがもう1社LCCがあるとのこと)、ツアー(Iceland Excursionなど)をそれぞれバラバラに自己手配しても大丈夫そう。

その他の写真はGoogle+にて。パケ定額圏外だったので携帯百景はなし。

スイス・ザンクトガレン&シュタイン・アム・ライン (2011年)


Google Mapsを眺めて電車のプランしつつ、半日でさらっと。
ザンクト・ガレン修道院を見て、ボーデン湖・ウンター湖沿いの電車に乗ってシュタイン・アム・ラインへ。シュタイン・アム・ラインは確かに可愛い町。

その他の写真はGoogle+携帯百景にて。

スイス・チューリッヒ (2011年)

Google+にもいろいろ書いていますが、長年書いているブログなので一応こちらにも。

予定の隙を見て聖ピーター教会、聖母聖堂、グロスミュンスターを見学。聖母聖堂のシャガールのステンドグラスより、グロスミュンスターの石でできたステンドグラスの方が興味深かったです。ここに限らず教会はあまり装飾がなく、子供たちのイベントごとに使われていることが多そうな雰囲気。

私が到着した前の週末からZurich HB(中央駅)構内のクリスマスマーケットが始まっており、スワロフスキーで飾られた大きなツリーが印象的でした。ホットワインも美味しい。街中も空から星が降ってきているような装飾で楽しかったです。風がないからできるのだろう、というのが同僚の弁。オフィスのカフェのパンが美味しかった。フランスから来た同僚曰くフランスの方が美味しいらしいけど、私はドイツパン結構好きだなあ。

その他の写真はGoogle+にて。
携帯百景はこのあたりから。