国立情報学研究所オープンハウス2009に行ってきました。私は行けないのですが、12日もまだやってます。
キーノートスピーチはMIT Media Labの石井裕先生。マイノリティ・レポートの面白い未来型なインターフェースは石井先生のお弟子さんのデザインだったんですね。研究者の燃料は飢餓、屈辱、誇り、情念。新しい本質的な問いを生み出すことが大事、というお話が印象的でした。ちなみに石井先生の研究室は、TechnologyよりUser's Needよりも、Visionが語れないとPh.Dが出ないらしいです。2200年まで残るものとは、というお話もされていたので、engineeringというよりは、art、philosophyの実体化、のようなことをされているように思えました。
ポスター、デモの中で個人的に好きだったのは、連想検索 想−IMAGINE Book Searchと、RFIDを仕込んだカードや本と、RFIDリーダーを仕込んだ趣のある文机。と、畳。神奈川県立近代美術館鎌倉のMuseum Box 宝箱と共同で作ったシステムとのこと。本や絵はがきを文机の上に置くと、その絵の紹介文を読んで、関連情報を提示してくれるようです。Museum Box自体は以前からあるもののようです。ちなみにこの美術館、鶴岡八幡宮の中にあって、日本最古の近代美術館らしいですよ。ちょうど学芸員さんもいらして「やっぱり畳ですね」と仰っていたりして、こだわりが感じられる展示でした。画面の明るさで写真では見えてないけど……。
RFIDも安くなってきてphysicalとdigitalを繋ぎやすくなった、identification に力を入れなくて済むのは良いな、と改めて。
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