2009年11月14日土曜日

木地雅映子「氷の海のガレオン/オルタ」

低調になると昔の嫌なことを思い出して余計に沈み、それがさらに嫌なことの引き金になります。そのネガティブフィードバックループを切る役割を本に求めるらしく、ひたすら本屋で本を探して何冊も何冊も読むということをします。その中の1冊で今回のヒットだったのは木地雅映子「氷の海のガレオン/オルタ」。

あたし、日本の言葉を話してるんじゃないの? どうしてだれかの話した言葉のいちいちを、これはあたしの言葉に直すとこういう意味だな、ああこれはこういうことかなって、頭の中で直さなきゃいけないの?
というエピソードとか。

鬱々としながら外で座っていたら雨が降ってきて、そのまま泣いてヨダレも垂らしていたらトイレに行きたくなって、そのまま「やっちゃえやっちゃえ」と思ったものの出来ず、「わたしの不幸はヨダレどまりだったのだ」となるエピソードとか。

主人公が小学生というのも、小学校のときに、クラスでうまく友達が作れなかったり、先生の言うことに「明らかに間違っているのに何で気づかないんだろう」と思うことがあったりした自分としては、ちょうど合っていたようで。

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