2009年11月14日土曜日

村上春樹「神の子どもたちはみな踊る」

以前持っていたのですがうっかりブックオフに送ってしまったようで、再度購入。
・Wikipediaで 「デタッチメント」から「コミットメント」へとなっている、反抗期というか解毒のような「ノルウェイの森」あたり
・その後、ノモンハンを扱った「ねじまき鳥クロニクル」あたりからオウム、阪神大震災といった大きな事件で決定的になった(と思う)以降の流れ
と、村上春樹には大きく分けて2期(デビュー時も入れれば3期)あると思うのですが、そのうちの後の期の初期の短編を集めたもので、結構明確に事件の影響が出ています。
僕らの心は石ではないのです。石はいつか崩れ落ちるかもしれない。姿かたちを失うかもしれない。でも心は崩れません。僕らはそのかたちなきものを、善きものであれ、悪しきものであれ、どこまでも伝えあうことができるのです。神の子どもたちはみな踊るのです。
というフレーズが好きなのですが、まったくテーマは違うものの壁と卵とちょっと通ずるものがあるかも。

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