2009年4月5日日曜日

北朝鮮のロケット(ミサイル?)発射の誤報に関して

北朝鮮のロケット発射についての誤報がニュースに取り上げられていますが、いまさら言うほどでもないぐらいの基本的な話から。

図のように、本当に起きていることを、
  • 左の四角(A:ピンク + B:ブルー) → 実際にロケットが発射された
  • 右の四角(C:オレンジ + D:イエロー) → ロケットが発射されていない
観察者(ここでは探知機か何か)の判断を、
  • 丸(B:ブルー + C:オレンジ) → 「ロケットが発射された」と判断された
  • 丸の外(A:ピンク + D:イエロー) → 「ロケットが発射された」と判断されなかった
とすると、

ベストな観察者さんは、次の図のように、
  • A:ピンクが小さい (実際にロケットが発射されたときに「発射されていない」と言うことが少ない)
  • C:オレンジが小さい (実際にロケットが発射されていないにもかかわらず、「発射された」と言うことが少ない)
ということになります。
ですが、そのようなことが出来ることはなかなかないので、どちらかを優先することになります。

つまり、
  1. とにかく、発射されてないのに「発射された!」とあたふたさせられたくない → とにかくC:オレンジを小さくして、そのためにA:ピンクが多少大きくなっても構わない)
  2. とにかく発射されたことがわかりたい → 多少C:オレンジが大きくてもA:ピンクをとにかく小さくしたい)
のいずれかになります。(下は順に1の図と2の図)
個人的には、
  • 政府側の知らせは2で良いと思うので今回の対応は適切
  • テレビの基本戦略は1、つまり物事が別の観察も併せて確実に検出できてから報道

ではないかと、思いました。発射されて10分弱で日本に到達するとのことですから特にどうしようもないですし、10分後にもっと確実に探知できるのであれば10分待ってもいいのではないでしょうか。
土曜のお昼間にテレビを見てたらミサイルの報道が突如割り込んでくるからびっくりした。

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