1冊目に読んだ「僕のなかの壊れていない部分」を読んだときには「筆者本人は背徳的(という言葉が適当かわかりませんが)なことに陶酔しない人のように思えるが背徳的な人を書く、変わった作家だな」と思ったのを憶えています。ですから、一見違ったテーマの「どれくらいの愛情」を読んで逆に納得しました。
スピリチュアルであり現実的であり。諦めており希望を持っており。普通の人ならもっとグレーに均一に交じりあいそうなことを比較的はっきりした色合いで持っている上、他の作家だともう少し感傷的に書きそうなものを適度にドライに書いている、というところが変わっていて面白い作家だと思います。
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