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2010年1月23日土曜日

海外出張ラッシュ

海外に行く前には毎回昔の自分のエントリを活用しています。便利。 このエントリはちょっとずつ書き換えてもいます。

というわけで先に書いたとおり1/24~2/4まで出張です。行き先の言語は「Bonjour」→「Bonjour」→「Guten Tag」→「Hello」の予定。ちなみに2/14~2/20はUSに行く予定で、おそらくその直前か直後にアジアに行くらしいです。正気かしら。これを見ているうちの研究室の方、最悪の場合、D論の印刷(生協に原稿を直接持ち込まないといけない)をお願いしてもいいですか……?

個人的には、スケジュールの問題よりも、まだ慣れていない会社と仕事内容であることが精神的に結構きついです。仕事の回し方のコツがわからないとワークロードの予測がつかないのですよ。前職でもUSの研究所の人とアポを取って研究の話をすることがありましたが、同じ会社で研究者だと文化的な共有があったから落としどころが想定できたし、第一コミュニケーションをとること自体が仕事として規定されていたわけでもなかったんですが。以前30歳の転職については書きましたが、1年後2年後にもう少し落ち着いたら「職種が変わる転職」についても何か言えそう。

2009年12月6日日曜日

採用面接の受け方の指針

この方法が良いのかは知らないけれど、とりあえず自分はこう思う、というメモです。

就職活動における採用面接とは、応募者にとっては相手に合わせた攻撃と防御の計画および実行だと思います。短期的にはどうしようもない、「自分にスキルが足りているかどうか(新卒であれば相対的に、それ以外は絶対的に)」はスコープ外とします。

■計画
① 応募している企業・職種に必要な主なスキル(ソフトスキル含む)を分析する
② 自分がそのスキルを持っているかどうかを分析する
③ 持っていると思う場合はその証拠(ささやかでも良い)を探しておく
④ 持っていないスキルについては、そのスキルを習得するに足るスキル(いわばメタスキル)について②~③を行う
⑤ その職に対しての優先度、自分が持っていることに自信があるかどうか、のバランスを勘案して、どのスキルから主張するかの優先順位をつけておく (一概には言えないですが、その職に対しての優先度が高い&自信がある>職に対しての優先度が高い&メタスキルがある、かな……)
⑥ 自分の履歴書とESを読んで、採用側が自分をどういう人間だと想定して望むか、特に「自分はどのような欠点がある人間に見えそうか」を分析する
⑦ 「本人は欠点だと思っているけれど利点にもなる特徴だ」と面接者に思わせられるよう、もしくは「自分はその欠点を補いうる」と自分が言えるよう、欠点に対しても同様に分析する

いわば①②⑤が攻撃計画、③④⑥⑦は防御計画。
①の分析は、外部の人間だと分からない/間違うことも多いのであまり根を詰めすぎず、ある程度汎用的なストーリーを仮決めして、さらに「面接時に話を組み替える可能性がある」という心の準備をしておくほうが現実的だと思います。

■実行
⑧ 優先順位の高いスキルから主張 (自己紹介などのときにやり過ぎない程度にキーワードを混ぜるなどして面接官が深く質問しやすくする)
⑨ 自分の欠点を尋ねられたときには、⑦で分析した中で利点になり得る特性から主張
⑩ ④⑦の内容は、訊ねられたときだけ答える (逆に言えば訊ねられるまで言わない)
⑪ 想定外の質問がきた場合は、採用側の気まぐれであることを期待し、まず疑問詞に合った答えを出す (例:yes/noを訊ねられているだけならまずyes/noを出すことに集中)

⑧⑨は、焦って全部出そうとせずひとつずつ順番に出すことを心がける。下手に不要なジャブを数打ってバランス崩しても仕方ないので。
⑪の「質問に答える」という作業は、深読みしなければさほど本来は難しいものではない、と思う。

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優秀な人はこういう小細工は必要ないのでしょうが、何せわたくし凡人なもので……。しかも私は面接官側に回ったことがないですし、上記全部を100%計画&実行できたことはない(そのときどきで出来る範囲でやってる)ので悪しからず。参考にされる方は自己責任でどうぞ。

なお、大手企業の新卒採用の場合は採用数が決まっているものであり、他の人と比べて相対的に強かったか弱かったかでしか合否が決まらないと思われるので、面接官の反応で合否を予想してもあまり当たらないと思います。私の周囲でも「面接官の1人がずっとノートPCで内職してた」「面接官の1人が開始5~10分で出て行った上にその面接官が配属先の部長だった」という合格例もちらほらと。

2009年5月9日土曜日

30歳の転職

昨日研究室で「30歳の転職が多い」という話になったので、一冊も転職本やキャリア形成本は読んでいない、29歳で転職した私の雑感を述べてみます。
「30歳の転職」と言っても、転職活動は超早くても数ヶ月かかる(私の場合で大体3ヶ月)ため、決断は20代後半頃で行われるであろうことから、正確には20代後半の転職意思決定の理由についてです。

さて、転職には、大きく分けて企業側の理由と、労働者側からの理由があるかと思います。

1.企業側の理由

こちらは大きく1つ。

1.1. ポテンシャルがあれば未経験でも採用できる上限の年齢

門戸の開き方が大きいぎりぎりの年齢のため、要は需要が多いです。

知り合いから「一般的に、30歳の転職は年収が上がり、35歳の転職は年収が下がる」とも聞いたことがあります。また、最後通告は37歳という話もあります。よって、ここでは30歳と35歳で対比させるのがわかりやすそうです。

例えば「仕事でデータ解析をし、ベイズ学習を嗜んでいます」という私の場合、30歳ぐらいまでなら「統計解析」をベースにして「金融工学を使った金融商品開発」という選択肢は可能なようです。募集要項は会社によって違っていたかと思いますが、最高で32歳位迄でした。私と逆に「学生時代に金融工学をやっていたが仕事ではしていない」パターンもありかと思います。
一方、これが35歳ぐらいになると、仕事でしていた人以外には、ほぼ「金融工学を使った金融商品開発」という選択肢はなさそうです。

おそらく、そのドメインを知りかつ必要な専門知識を身につけている、というのが35歳の転職の条件で、ドメインを知らなくても専門知識を身につけられると思われる基礎工事が最低限終わっていれば何とかなる、というのが30歳の転職なのだろうと思います。 もちろんドメインと専門スキルが揃っている30歳なら言わずもがな。

これはあくまで推測ですが、SEなどでも、30歳ぐらいまでなら業務知識がなくても別の業種のSEとして転職した際の収入アップは可能な一方、35歳ぐらいになると、金融系のSEをやっていた人は金融系のSEとして転職をしないと、もしくは金融系のSEで転職をするとしても能力が低ければ、収入が下がる場合が多いのではないでしょうか。

2. 労働者側の理由

一方、労働者側が転職を考えるきっかけは大きく2つ。 自分の能力が自分の想定を上回っていると認識した場合と、環境が自分の想定を下回っていると認識した場合。
平たく言えば後者は「なんだかいけそうな気がする」場合で、前者は「こんなはずじゃなかった」場合です。 いわゆるキャリアアップは比較的前者に属し、留学は両者に含まれるかと思います。

2.1. なんだかいけそうな気がする年齢

仕事のサイクルがわかってくるのが大体4年目(社会人経験3年)ぐらいからだと思います。1年目は研修があるのでフルでは体験できず、2年目にわけもわからず1サイクル体験し、3年目では1度見たことをもう1回、もう少し落ち着いて参加できる。
さらに、個人差はあると思うのですが、出来る人はサイクルがわかるのとほぼ同時(下手したらその前)にある程度のスキル習得が完了しているし、そうでない人でももう数サイクル、数年かけることで徐々に足りない部分を埋めていくことになります。
結果、「仕事のサイクルが理解でき、ある程度スキルが身についた頃」の期待年齢が、大体20代半ばから30歳前あたりにくるわけです。
一方、会社生活全体を考えると、何年かに1回、昇進によるロールの変化はありえますが、学生のように劇的に環境が変わるわけではない。すると、キャリアアップしたい、環境を変化させたい、と思っているときに、転職しやすいような外部刺激がくれば、転職してしまうことがある。

2.2. 「こんなはずじゃなかった」と我慢が出来なくなる年齢

30歳というよりは25歳ぐらいでしょうか。特に解説は必要ない理由だと思います。

まったく違う業種・職種に行きたい場合は早い方がいいかもしれませんが、そうでない場合、まともな会社(人を使い捨てだと思っていない会社)であれば、4年ぐらいは待った方がいいような気がします。3年かけて仕事のサイクルがわかった上でもう1回回してみるという。そうやって何回か回しているうちに1回ぐらい当たりが出ることがあるので、そこで楽しくなるとやめる気がなくなったりもしそうです。

なお、4年待つ場合、前述の需要サイドの理由により、収入を重視する修士持ちには1回しか切れないと思った方が良いカードです。学部卒だとぎりぎり2回切れるかもしれません。

2.3. 労働者側の理由の考察

「なんだかいけそうな気がする」の逆、「なんだかいけないような気がする」転職って、よほどの職場でない限りは20代ではあまりないと思うのです。本当に「自分に何もない、できない」と思えば、その場にしがみつくと思うんですよ。
基本は、
「自分はあれがしたい」
「自分はあれが出来るはずだ」
「自分は今これが出来るし、もっと出来るはずだ」
「自分はあれは出来ないが、これは出来るようだ」
の転職だと思うのです。

35歳の転職は絶対、人によって全然事情が違うと思います。ある程度一般化できるのは30歳ぐらいまでなのではないかと。

3. おまけ

また、転職とも多少関係するのですが、30歳は「訓練せずに身についていたこと」を「訓練して身につけたこと」が凌駕しだす頃だと思いました。30歳からはその人の人生が顔に表れる、とも言いますし。
同じことがらでも、何の気なしにやって出来る人と、頑張らないと出来ない人がいると思います。一方で、何の気なしにやって出来た人の全員がやり続けるわけではありません。最初は出来なかったとしても諦めずにこつこつ積み上げていった人は、いつか、最初は出来たけどやり続けなかった人を超えるタイミングがあるはず。社会人として、もしくは何かの専門家としては、そのタイミングを迎えるのが30歳前頃かな、と思います。

しかし、こうやって書いてみると、自分も今が頑張りどきというか、ここ数年が今後のキャリアを左右できる最後の時期だという……。自分を見直すきっかけになるので、また定期的にまとめてみます。

2009年2月14日土曜日

研究者とコンサルタントとアナリストの違い

研究者とコンサルタントとアナリストでは、

  • ストーリーテリング
  • ファクト

の量、範囲が違うようです。

私の感覚ですが、研究者とコンサルタントはわりに近く、アナリストは意外に遠かったので、入社前に考えていたよりもチューニングに時間がかかっています。(会社のサイクルもあるので)来年度末ぐらいまでにそこそこできていたらまあいいかな。

入社後の半年(今)は会社に慣れ、問題を整理し、与えられたことをやるだけになってしまったので、次の半年はクズ手になるのを覚悟しながらトライアンドエラーでやっていき、その次の半年で1年の帳尻を合わせたいと思います。